働き方や業務が変わっても
自分のやるべきことをやれば
喜んでいただけるはず。

定年までゼネコンで設計をやっていました。退職後は、設計事務所を立ち上げようと考えていたのですが、その矢先に網膜剥離を患い、個人で設計を続けるのは難しい状態になってしまったんです。でも経験を生かして仕事は続けたい。そこで、キャリアプロジェクトに登録することにしました。
派遣で働くことに最初は不安もありました。というのも、それまでは正社員で、リーダーとしてチームを引っ張る立場での仕事をしていましたから。でもどんな立場であれ、自分がやるべきことをしっかりやれば、最終的にはエンドユーザーさんに喜んでいただけるはずで、それはこれまと何も変わらない。今はそういう思いをもって仕事をしています。
現在、担当しているのは、マンションの建築現場での検査・点検業務です。広い知識が必要な仕事です。以前の会社では様々な建物の設計を経験してきましたし、小さな組織で動いていたので、設計担当といっても実際は幅広い業務もやっていました。それが今の業務に役立っていますね。お客さまに引き渡される前の最終チェックも行います。責任は重いですが、やりがいがありますね。

足腰も頭も使う
現場での仕事が
健康維持につながっています。

キャリアプロジェクトに登録して10年を超えて、今年で72歳になりました。定年しても仕事を続けてきていちばんよかったと思っていることは、健康維持ができるということですね。現場では常に歩いていますし、階段も昇り放題です（笑）。業務を通して若いスタッフや職人さんたちとコミュニケーションをとることが、頭の体操にもなります。
一つの現場での仕事が終わって次の現場に入るまで、1ヵ月ほど空くこともあるのですが、そのときほうが体調がおかしいくらいです。仕事に来ることで体も気持ちもしゃんとするんですね。まさに一石二鳥です。
家族も、少しは一緒に遊ぶ時間が欲しいという気持ちもあるかもしれませんが、基本的にはこのまま仕事を続けてほしいと思ってくれているじゃないですかね。このまま健康を維持して、できるだけ長く働き続けたいですね。